ウォシュレット・温水便座の貯湯式と瞬間式の違いとは?メリットとデメリットについてご説明
2019年10月18日公開 2023年11月17日更新
今やトイレにおいて欠かせないものとして温水便座があります。
温水便座には貯湯式と瞬間式の2つがあることをご存知でしたか?
もちろんそれぞれ異なった方式を採用しており、メリット・デメリットがあります。
また、今導入するべき温水便座はどちらのタイプが良いかお悩みの方も多くいらっしゃることでしょう。
今回は温水便座、貯湯式・瞬間式のメリット・デメリットについて紹介します。
貯湯式の温水便座とは
貯湯式の温水便座は、内蔵されたタンクに温水を貯めておくタイプです。具体的にはシャワーに使用するお湯をタンクに貯めたまま保温しておく方式を採用しています。
貯湯式の温水便座のメリット・デメリット
貯湯式の温水便座は一般的に価格が安価なので、購入する際の予算を抑えやすく、お財布に優しいです。
初期費用はそれほどかかりませんが、お湯を常に温めながら貯めておく方式なので、あとに紹介する瞬間式と比べ電気代がかかるというデメリットがあります。
また、一回の使用で大量に水を使ってしまうと、タンクの水が不足したり、水の温度が下がってしまうというケースも多々あり、家族で住んでいて同じ時間帯に連続使用する場合などには、不便に感じることもあるでしょう。
それ以外にも、水の温度を保ち続けることによって塩素が失われてしまうため、タンク内に雑菌などが繁殖し、衛生面での心配も見受けられます。
また、貯湯式は内臓タンクが必要となることで本体が厚くなってしまい、スペースを取ってしまいデザイン面に劣るというデメリットもあります。
瞬間式温水便座とは?
瞬間式ウォシュレットとは、洗浄時に水を瞬間的に加熱するタイプです。より簡単に言うと、シャワー機能を使うときだけ瞬間的に温める方式と言えます。
瞬間式の温水便座のメリット・デメリット
貯湯式の温水便座と比較すると、本体価格は高く、初期費用はかかってしまいますが、使用するときだけ温水にするので貯湯式と比べ電気代というランニングコストを抑えることができます。
また、連続使用しても温水を出し続けることができるような方式となっているため、途中でお湯が出なくなるなどの心配がなく、不便に感じることはないでしょう。
衛生面に関しても、瞬間的に水を温める方式のため、塩素が失われるようなことがないので雑菌の繁殖を抑えることができます。
それ以外にも、貯湯式と異なり、内臓タンクを必要としないため、本体はコンパクトとなることもメリットと言えるでしょう。
デザインという観点からみると、瞬間式の方が優れています。スマートで、オシャレなトイレにしたいと考えている方は、デザイン性を考慮して瞬間式を選ぶケースも多いと言われています。
温水便座(ウォシュレット・シャワートイレ・ビューティトワレ・ビューティ トワレ)節電機能
ここではTOTO、LIXIL、パナソニックのメーカー別に、瞬間式と貯湯式の節電機能の違いをご紹介させて頂きます。
TOTOウォシュレット
・瞬間暖房便座(瞬間式)
使用するときだけ暖めて、使わない時は節電します。(ウォシュレットアプリコットF3AW・F3のみ)
・タイマー節電(瞬間式・貯湯式)
自分で節電したい時間帯を設定しておくと、毎日その時間に勝手に節電してくれる、便利な機能です。(ウォシュレットアプリコット・ウォシュレットSB・ウォシュレットS)
・おまかせ節電(瞬間式・貯湯式)
自身で設定するタイマー節電とは違い、トイレの使用頻度を記憶し、使用が少ない時間帯は便座の温度を自動的に下げて節電します。(ウォシュレットアプリコット・ウォシュレットSB・ウォシュレットS)
・スーパーおまかせ節電は(瞬間式)
1日の間でトイレを全く使わない時間帯が、約10日間続いた際にその時間帯に便座のヒーターを自動で切って節電します。(ウォシュレットアプリコットF3AW・F3W・F3A・F3・F2A・F2のみ)
LIXILシャワートイレ
・電源スイッチ(瞬間式・貯湯式)
スイッチ操作でこまめに節電(パッソ・Kシリーズエクストラ・シャワートイレKA・シャワートイレKB)
・ワンタッチ節電(8h)(瞬間式・貯湯式)
長時間使用しない時間帯にスイッチを押してから8時間、温水と便座のヒーターをオフにして節電します。8 時間後に、温水温度と便座温度を元の状態に戻し、これを24 時間ごと(毎日同じ時間から)に繰り返します。(シャワートイレ パッソ・シャワートイレ Kシリーズエクストラ・シャワートイレKA・シャワートイレKB)
・スーパー節電(瞬間式・貯湯式)
トイレを使わないときは、自動的に便座温度と温水温度を下げて節電します。(シャワートイレ パッソ・シャワートイレ Kシリーズエクストラ・シャワートイレKA・シャワートイレKB)
パナソニックビューティ・トワレ
・待機電力ゼロ(瞬間式)
電源プラグを抜かなくても、ボタンを押すだけで低温時の便座保温を停止。制御回路の待機電力をなくし、使う時だけあたためます。(ビューティ・トワレ新Mシリーズ)
・瞬間暖房便座(瞬間式)
「ひとセンサー」で人の入室を検知し、約6秒で便座をあたためる方式。保温電力を大幅に節約できます。(ビューティ・トワレ新Mシリーズ)
・瞬間湯沸かしシャワー(瞬間式)
使うときだけ湯沸かしユニットで水をあたため、温水をつくる方式。貯湯式のようにお湯を保温する電気のムダがありません。(ビューティ・トワレ新Mシリーズ)
・おまかせ節電(貯湯式)
自動で1時間ごとに使用の有無を記録。2日以上使用がなければ、便座は15度、温水は24度まで温度を下げて節電します。冬の寒い時は便座が温まるのに1~2分。温水が当たたるまで3~5分かかります。コンセントを抜くと記憶はリセットされ、一から記憶していくことになります。
(ビューティ・トワレ新Sシリーズ)
これら節電機能を使い、更に省エネ性を高める上手な使い方は
①使用後は便ふたを閉める
②設定温度を低めに設定する
③長時間使わない場合は電源をきる
などがあります。
詳しくはトイレ・ウォシュレット・温水便座の電気代を節約する5つ方法【2019】でご紹介していますのでよろしければご覧ください。
温水便座(ウォシュレット・シャワートイレ・ビューティ トワレ)の特徴と年間消費電力の比較
ダイレクトで取り扱いする貯湯式温水便座の壁リモコンタイプと貯湯式温水便座の袖リモコンタイプと瞬間式温水便座別に特徴と年間消費電力の比較してみました。是非参考にしてみてください。
■貯湯式温水便座の壁リモコンタイプ
ダイレクトで取り扱いするTOTOウォシュレットSとLIXIL(リクシル)シャワートイレKAの特徴と年間消費電力の比較してみました。
TOTO ウォシュレットS
ベーシックな機能に加えて、プレミスト・クリーン樹脂を搭載したリモコン仕様のウォシュレット
年間消費電力
節電機能使用:165kWh/4,455円(税込)
通常使用:249kWh/6,723円(税込)
LIXIL シャワートイレ KA
使いやすい壁リモコン操作のスタンダードモデル
年間消費電力
節電機能使用:164kWh/4,428円(税込)
通常使用:227kWh/6,129円(税込)
■貯湯式温水便座の袖リモコンタイプ
ダイレクトで取り扱いするTOTOウォシュレットSBとLIXIL(リクシル)シャワートイレKBとパナソニック ビューティ・トワレ 新S5の特徴と年間消費電力の比較してみました。
TOTO ウォシュレットSB
リーズナブルで手元の操作部で簡単に操作できるスタンダートタイプウォシュレット。
年間消費電力
節電機能使用:165kWh/4,455円(税込)
通常使用:249kWh/6,723円(税込)
LIXIL シャワートイレ KB
場所を選ばない本体操作のスタンダードモデルです。
年間消費電力
節電機能使用:164kWh/4,428円(税込)
通常使用:229kWh/6,183円(税込)
■瞬間式温水便座
ダイレクトで取り扱いするTOTO ウォシュレットアプリコットとLIXIL(リクシル)シャワートイレパッソとの特徴とパナソニック ビューティートワレ 新Mの特徴と年間消費電力の比較してみました。
TOTO アプリコット
凹凸や段差を極力なくしたフラットなフォルムで、誰もが快適に使いやすい「ウォシュレット」です。
年間消費電力
節電機能使用:66kWh/1,782円~91kWh/2,457円(税込)
通常使用:81kWh/2,187円~118kWh/3,186円(税込)
LIXIL パッソ
不快なにおいを残さない強力脱臭のハイスペックモデル。
年間消費電力
節電機能使用:104kWh/2,808円(税込)
通常使用:139Wh/3,753円(税込)
パナソニック ビューティートワレ 新M
便座から吹き出す泡パワーで、トイレを汚れから守る。革新を続けるビューティ・トワレシリーズ
年間消費電力
節電機能使用:58kWh/1,566円(税込)
通常使用:72kWh/1,944円(税込)
※試算条件、年間使用日数=365日、電気料金=27円(税込)/ kWh、使用人数=4人家族(男2人・女2人)、便器使用回数=(大1回+小3回)/人・日
温水便座(ウォシュレット・シャワートイレ・ビューティ トワレ)の瞬間式と貯湯式のトータルコスト
ここでは上記でご紹介のウォシュレット各シリーズの販売価格と、年間電気料金目安をもとに、シリーズ毎のイニシャルコストと10年使用時のランニングコストを合わせたトータルコストの比較を行いたいと思います。
貯湯式温水便座
瞬間式温水便座
※販売価格は全て執筆時のものとなります。
まとめ
この記事では温水便座の貯湯式と瞬間式について比較し、ご紹介してきました。
まとめると、
トータルコストを見て考えて頂いてから、機能、デザインを考慮しお選び頂けたら良いかと思います。
例えば、「機能重視の方」は瞬間式、「とにかく本体価格を抑えたい」といった方には貯湯式が良いと考えられます。
従って、ご自分がどこに重きを置くのかをもとに検討し、希望にあった機能を備えたウォシュレットを購入するのが望ましいと言えます。本記事がより快適な生活を送るためのウォシュレット導入に繋がれば幸いです。
プロストアダイレクトではウォシュレット・温水洗浄便座を卸値で販売しております。最新の機種も大変お安く購入できますので是非製品情報をご覧ください。
プロストアダイレクトのウォシュレット・温水洗浄便座の製品一覧はこちら
ダイレクトでは、省エネ・節電をベースに温水便座の選び方【2019】を掲載しております。ご興味のある方は是非ご覧ください。
また、便器もたくさんの工夫されている節水トイレもあり、一日で53L、一月で1643L、一年で、19345Lの水道を節水することができます。
ご検討されてみてはいかがでしょうか?
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この記事の筆者
プロストアダイレクト編集部
プロストアダイレクトではTOTO・LIXIL・Panasonicといった、有名メーカー製のトイレ・ウォシュレット・水栓金具等の住宅設備機器を多数取り扱い中。
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他にも新製品情報の発信や旧品番から新品番が検索できるページ等をご用意し、販売に限らずお役ち情報も提供いたしております。
トイレの種類(タンクレストイレ・一体型トイレ・組み合わせ便器)選び方
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形状別に徹底比較しております。
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