ガス給湯器からお湯が出ないときの原因と対処方法
以下の状態を参考に、どうしてガス給湯器からお湯が出なくなったのか?をしっかり特定していきましょう。
1.一部の蛇口のみお湯が出ない場合
まずは自宅の蛇口を全てひねって、水やお湯が出るか確認してみましょう。一部の蛇口のみお湯が出ない場合は、蛇口そのものが故障している可能性があります。
他の蛇口からはお湯や水が正常に出ているにもかかわらず、一部の蛇口のみお湯が出ないなら、蛇口の交換をすると元に戻ると考えられます。
蛇口の交換をスムーズに行うために水道業者に依頼すると良いでしょう。蛇口本体の交換費用は8,000円~15,000円が目安です。その他に出張費用や夜間料金などが加わることがあるため、実際の料金はもう少し高くなると考えておくと良いでしょう。
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2.どの蛇口からもお湯が出ない場合
どの蛇口をひねってもお湯が出ない場合は、ガス給湯器の水抜き栓のフィルターをチェックしてみましょう。ガス給湯器の給水元栓の上部に水を抜くための水抜き栓があり、その水抜き栓の中にストレーナという水抜き栓フィルターがあります。このストレーナを長期間放置していると、フィルターにゴミが付着し、詰まってしまうためお湯が出なくなることがあります。
すべての蛇口からお湯が出ない場合は、水抜き栓のストレーナを掃除し、ゴミを取り除いてみて下さい。掃除方法は各メーカーの取り扱い説明書に記載されているので、確認してみましょう。
3.蛇口から水もお湯も出ない場合
蛇口のお湯側をひねっても、お湯も水も出ない場合は水道の止水栓が閉まっている可能性があります。止水栓が閉まっていると水は出ないため、止水栓が開いているかどうかを確認して下さい。水量調整機能も担っているため全開にすると勢いよく水が出てくることがあります。少しずつ止水栓の開き具合を調整していきましょう。
また、断水の際にも水を送ることができません。なぜなら、水道局の送水ポンプが停止しているからです。水を各家庭に送水するためには送水ポンプを電気で動かさなければなりません。電気の供給が絶たれると水の供給が止まってしまいます。断水が起きている場合の対処法は、地域の情報を意識し、普段から目を通しておくことです。各地域のホームページで確認することが出来ます。
他のガス機器も使用できない場合のチェックポイント
ガス給湯器と一緒に、コンロやファンヒーターといった他のガス機器も使用できない時があります。これは自宅にガスそのものが供給されていない可能性があります。もし、他のガス機器が使用できなくなっている場合の対処法も合わせて確認していきましょう。
1.ガスメーター側で遮断されている
都市ガスまたはLPガス(液化石油ガス)を使用しているご家庭では、「ガス遮断装置」が付いたガスメーターが多くあります。ガス遮断装置とは、火災などの緊急時にガスの供給を遮断する装置のことです。ガス機器の消し忘れや、ガスが不自然かつ大量な流れを検知する(流量オーバー)、地震が起きるとガスが自動的に遮断され流れなくなります。
お湯が出ない場合は、何かしらのきっかけでガス遮断装置が作動している可能性があります。この場合、ガスメーターに簡単な操作を行うことでガスが使えるようになります。ガスメーターの詳しい復帰作業方法については、各ガスメーターの取扱い説明書に記載されているので、参考にしながら復旧を行いましょう。
2.プロパンガスが無くなっている
プロパンガスを使用している場合はガスの量が極端に少なくなり、ガス給湯器にガスが供給できなくなることがあります。ただし、プロパンガスの残量は外から目視で確認できません。
プロパンガスのボンベは業者によって定期的に交換されていますが、プロパンガスの残量が気になる場合は契約されているガス会社に問い合わせをしてみましょう。
3.ガスの元栓が閉まっている
ガス給湯器はガス管からガスが供給され、ガスを燃焼させてお湯を沸かし蛇口に供給します。しかし、ガス栓が閉まっているとガス給湯器にガスが供給されず、お湯を沸かせません。ガスの元栓が閉まっていないかどうかを確認してみましょう。
電気系統の確認ポイント
ガス給湯器はガスだけで動いているわけではありません。ガスを供給するためには電気の力が必要なため、電気系統に不具合があるかどうかも確認しなければなりません。
ガス系統に問題がなかったら、電気系統に異常がないか確認していきましょう。
1.ガス給湯器のリモコンがOFFになっている
初歩的なことですが、ガス給湯器のリモコンがOFFになっているとお湯が出ないため、キッチンや浴室に取り付けられているガス給湯器のリモコン電源がONになっているかどうかを確認しましょう。
OFFの場合は電源を入れてガス給湯器を起動させることが出来れば問題解決です。
2.ガス給湯器の電源プラグが外れている
こちらはあまりないトラブルですが、ガス給湯器の電源プラグが外れているため、お湯が出ないことがあります。ガス給湯器本体の電源プラグが外れていないかどうかを、「ガス給湯器のリモコンがONもしくはOFFになっているか」と合わせて確認しておきましょう。
3.ブレーカーが落ちている
漏電等で異常な電流を感知すると、ブレーカー(漏電遮断器)が電流を自動で遮断することがあります。ガス給湯器には電気が必要なため、ブレーカーが落ちている状態だとガス給湯器が動きません。
ブレーカーを起動させれば電気は流れますが、むやみにブレーカーを起動させることで火事などのトラブルを引き起こす可能性があります。ブレーカーが落ちた原因が特定できていない場合は、電気工事業者に依頼して原因をつきとめてからブレーカーを起動させるのが一番安心です。
ガス給湯器の寿命の可能性
ガス給湯器には各メーカーで耐用年数が定められています。家族構成や使用頻度にもよりますが、10年程度であることが多いです。
ガス給湯器には「定期点検」や「定期メンテナンス」の原則がありません。そのため、少し調子が悪い状態で使い続けることで、最終的にはお湯が出なくなってしまうことがあります。
「故障かな?」と少しでも疑いがある場合は、ガス給湯器の修理業者にすぐに問い合わせて故障かどうかを見極めましょう。故障ではなくても何かしらの原因でお湯が出なくなっていることがあるため、ガス給湯器の修理業者が原因の特定をしてくれるでしょう。
ガス給湯器の修理費用はどれぐらい?
ガス給湯器の耐用年数である10年を経過すると、所有者負担での有料点検が推奨されています。点検費用は7,000円~9,000円程度で、点検後に修理箇所が見つかると部品代と工事費用が追加されます。
故障が見つかってからの修理だと、基板や大きな部品の交換が必要になることがあります。多くの部品の修理が必要となると、部品代に高額な費用を支払うことになるため注意が必要です。ガス給湯器の各部品代の費用相場については下記をご参照下さい。
- ・燃焼系の不具合(バーナーの劣化等)...8,000円~20,000円
- ・電装系の不具合(基盤不良・断線等)...1,000円~28,000円
- ・安全装置系の不具合(温度ヒューズ等)...2,000円~25,000円
- ・水制御系の不具合(切替弁等)...3,000円~20,000円
- ・操作リモコンの不具合(台所、風呂等)8,000円~20,000円
買い替えて2~3年程度であれば修理をおすすめします。
商品によって1~2年のメーカー保証がついており、費用負担も少なく修理することができます。
10年近く使用されている給湯器の場合、一度交換しても別の箇所が故障してしまうといった具合に、立て続けに故障が起きることもあるため、新しいガス給湯器に交換した方が結果的に安く済んだということもあります。すでに何かしらの不調が発生しているというご家庭は、新しいガス給湯器に交換をすると良いでしょう。
また、耐用年数10年を超えて使用している場合は、故障する前に交換することをおすすめします。メーカーの耐用年数を越えてまで使用すると、どのようなトラブルが起きるか想定できません。安全のためにもできるだけ早めに交換という選択をした方が良いと考えられます。
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まとめ
お湯が出ないときの原因の特定方法や対処法、故障以外の原因や耐用年数・修理費用についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。「お湯が出ない...」となったときは耐用年数によっては故障ではなくガス給湯器のリモコンがOFFになっていたり、元栓が閉まっていたりする可能性があります。
一方、「どの蛇口からもお湯が出なくて全ての対処法を試してみたけど直らなかった」という方はガス給湯器の交換を検討したほうが良いでしょう。
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