レンジフードを交換するときの注意点!機種選びのチェックポイント

2021年10月12日公開 2022年05月31日更新

どこの家庭のキッチンでも、空気を入れ替えるためのレンジフードが取り付けられています。シンプルな機能ではありますが、どれを選んでも同じではありません。さまざまな種類が作られるようになり、独自の機能も持つようになりました。

機能を発揮させるためには、適切なものを選ばなければいけません。使い勝手も大きく変わりますしデザインも違います。最適なものを選ぶためにはどんな点に注意するべきか、チェックポイントも併せてご紹介していきます。

レンジフード見本

レンジフード選びの注意点とチェックポイント

レンジフードには形だけではなく、サイズや排気ファンの種類で違いがあります。交換する場合にも注意するだけではなく、掃除の手間などをも含めて検討が必要です。。
取り付け位置の問題もあります。壁か天井かによって選ぶ種類も変わります。キッチンの場所によっては、外壁が遠く取り付けられない場合も出てくるのです。施工業者と相談して決める必要がありますが、住宅の環境によっても違うため、どのようなパターンがあるか覚えておくと良いでしょう。

レンジフードのデザイン

レンジフードの形にはいろいろなものがありデザイン的も違います。おしゃれなのもありますが、掃除の仕方や騒音にも影響を与えるため慎重に選ばなければいけません。

スリム型

スリム型

住環境の変化から急激に普及してきたのがスリム型です。メーカーによってはフラットスリム型と呼ばれています。発生した蒸気や油煙は、下部に取り付けられた整流板に当たり、四方から吸い込まれる構造です。フィルターの必要がなく、日頃から整流板を拭いておけば、オイルポットにたまる油を捨てるだけでメンテナンスが終わります。スリム型の内部は凹凸が無く、油汚れがつきにくい為掃除の手間もかかりません。
スリムな形状のため部屋のインテリアを邪魔しないのも人気のポイントです。内部の排気ファン排気ファンにはシロッコファンが使われています。

フラット型・平型・浅型

フラット型・平型・浅型

フラット型や平型・浅型と呼ばれているタイプは、キッチンの天井が低く取り付けられる場所が制限されていても使える形状です。掃除をする際には上を向いて行うため、慣れないとかなり手間がかかります。主にシロッコファンやターボファンを使うため、音もかなり大きくなるのは欠点です。

深型・ブーツ型

深型・ブーツ型

深型やブーツ型は、キッチンの形状に影響されにくいのが特徴です。一般的に普及していった形であり、スタンダード型とも呼ばれています。普及型ですので、価格帯もかなり低めになりました。
プロペラファンシロッコファンを使っていることから、排気ファンとしての能力はかなり強めに発揮します。構造がシンプルで煙を集める力が強いため、見た目はかなり大きなレンジフードですが能力は高いのです。

ファンの種類

レンジフードの内部には排気ファンが取り付けられています。この排気ファンに対し、レンジフードがカバーとして取り付けられている構造です。
排気ファンには、主に3種類が使われてきました。立地条件や住宅の構造によって選ばれているため、レンジフードの交換の前に確認が必要です。

プロペラファン

プロペラファンは、普及型とも呼ばれるほど一般的に浸透したタイプです。価格帯もやすく安定しており取り付けも簡単にできます。扇風機をを想像するとわかりますが、単純な構造で風量が大きく、換気にも適しています。戸建てやアパートで多く使われてきました。ただし、気密性が高い住宅で使うと風量が落ちるのが欠点です。外部の風の影響も受けやすくなります。

ターボファン

効率の面では最も高いのがターボファンです。浅型のレンジフードでよく使われており、後ろを向きに幅の広い羽根が特徴です。
プロペラファンのような外部の影響を受けにくい代わりに、風量は小さくなります。換気量としてはプロペラファンより劣る形状ですが、音はかなり静かです。
戸建て住宅でも人気が高まっていますが、値段はかなり高額になります。外壁に取り付けなくても使える特徴を持っており、中高層の建物でダックと配筋を使われているタイプです。

シロッコファン

深型のレンジフードで使われているのがシロッコファンです。羽根の形状は幅広く枚数が多いのが特徴で、あらゆる送風機で使えます。風量も騒音も大きく価格もかなり高い設定ですが、外部の風の影響を受けにくいため、マンションの中高層階ではよく使われるようになりました。

横幅・サイズ

レンジフードは、壁や吊戸棚などの間に収まるように設置されます。そのため、サイズが決められており、横幅は変更ができないか難しい状況です。交換する際にもサイズを選び間違えないようにしましょう。
新しいレンジフードを選ぶ場合には、既存の横幅を測ります。同じサイズのものを選べば間違いありません。
壁に取り付けられている場合には、プロペラファンの換気扇が直に取り付けられていることもあります。レンジフードを取り付けるため、換気扇が設置されている場所の横幅を測るのがポイントです。
レンジフードの横幅のサイズの規格は、60cmと75cm、 90cmの3種類になります。大きなものほど価格が高くなる傾向がありますが、性能は変わりません。
消防法によりガスコンロやIHクッキングヒーターの種類によっては、幅が狭いレンジフードは設置してはいけない場合もあります。
レンジフードを選ぶ際にはコンロの大きさが重要なポイントです。ビルトインコンロの天板のサイズは60cmと75cmが基本になっています。
天板が60cmの場合には、レンジフードはどの幅でも取り付けられます。しかし75cmの場合には、60cmのレンジフードは対応していません。つまり、コンロの幅を超えるレンジフードであれば安全に使えます。

取り付ける高さ

レンジフードの取り付ける高さは建築基準法で規定されているのがポイントです。火元になるコンロを火源と呼びます。この火源から排気口のフードの下端までの高さが100cm以下でなければいけません。消防法の規定では、ガスコンロやグリルの位置から80cm以上の高さに設置しなければいけないとも決められています。ここからもわかるように、80cmから100cmの範囲内での設置が必要です。
使い勝手の面で見ると、頭をぶつけない位置にする必要があり、高すぎて操作ができないのは避けなければいけません。適切な高さの算出方法として、使う人の身長/2+5cmて計算すると良いでしょう。
この計算から分かる通り、身長160cmの人が使うなら、高さ85cmが適切となります。

機能

レンジフードもさまざまな機能が搭載されるようになり、便利に使えるようになりました。メーカーもいろいろな機能を開発していますが、主な2つの機能をご紹介します。

点火・消火に伴い自動で換気・停止を行うガス・IHコンロ連動機能

IHコンロ連動機能

必要な時に換気を行い、終われば停止する機能は便利です。長時間調理をしている時に換気扇をつけ忘れると、部屋の中は臭いが充満するでしょう。このような状況は避けなければいけませんが、繰り返していると湿度も上がりカビが生える原因を作るのです。
電気代のことを考えればほんのわずかなものかもしれません。しかし、エアコンをつけている時に併用すると、効率を落とすことも出てきます。そこで自動で判断してくれるのがガスコンロとの連動機能です。
ガスコンロに赤外線信号の発信部が取り付けられており、レンジフードが動きを受信します。点火と消火に合わせてレンジフードが換気を始めるようにできるのです。ガスコンロの火力に合わせて風量を調節するなどをメーカーでもさまざまな工夫をしています。

お手入れが簡単になるセルフクリーニング機能

セルフクリーニング機能

レンジフードの油汚れを落とすのは大変です。時間が経つと固まって落ちにくくなり、時間をかけてもきれいにならないケースもあるでしょう。現在のレンジフードは掃除の手間が減るように設計されています。特にこだわりをもって作られているものも増えました。
ファンも特殊加工により、長期間掃除をしないでも清潔に保てるものが出てきています。フィルターが存在しないものまであり、掃除の必要もなくなっているのです。このタイプは整流板が取り付けられているのが特徴です。整流板は油を付着させて自動的に分離するので、オイルトレイを掃除するだけで済みます。整流板も定期的に拭くだけでいいので、掃除はかなり簡単になりました。
もっと進化しているのはセルフクリーニング機能です。自動的にレンジフードの内部を洗ってくれる大変便利な機能で、ファンとフィルターが一体化しています。油汚れを効率的に集める仕組みで、内部にお湯を溜め込み、ファンとフィルターを浸け置きと回転で繰り返しながら洗ってくれるのです。
便利な機能ですが対象となるのはファンとフィルターに限られます。周りのパネルなどは自分で拭き掃除が必要ですので定期的に行いましょう。

レンジフード選びに困ったら

レンジフードはずっと使い続けられるものではありません。どれぐらい使っているか頻度で違いますが、8年から10年経つと劣化が避けられなくなります。この時期には交換が必要となるため、覚えておくといいでしょう。劣化が進むと換気扇がうまく作動しないなどのトラブルが起きます。異音が出た時などは、使用をすぐに中止し点検が必要です。
交換の時期を超えてくると、レンジフードのトラブルが頻発してきます。部品の劣化も進んでくるためで、「スイッチを入れたのに動かない」「今まで聞いたことがないような音がする」といったトラブルが起きるのです。もっとひどい場合にはスイッチはモーターが破損して動かないと言ったこともあり得ます。
原因に隠れているのは経年劣化です。時間とともに部品が劣化した状態で、故障していない箇所もいつ壊れるかわからない状態といえます。部品の交換をしなければ直ることはありません。しかし、一箇所を交換しても、他の場所も劣化が進んでいる状況です。全体的に交換を考えた方が、逐一修理するより安上がりのケースも出てきます。 状態によっては逆に修理で対応できることもあるため、メーカーや専門の会社に点検してもらうのも大切です 。

プロストアダイレクトは、リフォームに携わる全てのお客様に向けて、レンジフードを販売しております。分かりやすい現場の設備の特長や、様々な商品仕様のご確認をして頂きながら、お選び頂けるように情報を発信し、それらを明瞭な卸価格にて販売しております。

レンジフードの本体が卸値価格で手に入る!プロストアダイレクトのレンジフード一覧はこちら

まとめ

レンジフードはキッチンに欠かせない設備であり、日常生活に大きな影響を与えます。使っているうちに自然に劣化も進むのは避けられません。油汚れなどが落ちにくくなり、お手入れに時間がかかるようになった時には、耐用年数がくる前に交換を考えるのも方法です。清潔な状態を保つことも大事な設備なのを忘れてはいけません。
レンジフードも時間とともに部品が手に入らなくなります。正常に動いていても、何かあれば交換する以外手が無くなりますので、大きな故障が出る前に早めに計画を立てていきましょう。

レンジフードの交換をご検討の際は、ぜひプロストアダイレクトにお任せください。プロストアダイレクトでは、レンジフードの本体を卸値価格で販売しておりますため、非常にお買い求め安くなっております。以下のリンクから商品一覧をご覧頂けますので、ぜひ一度ご覧ください。

レンジフードの本体が卸値価格で手に入る!プロストアダイレクトのレンジフード一覧はこちら

プロストアダイレクト
この記事の筆者

プロストアダイレクト編集部

プロストアダイレクトではTOTO・LIXIL・Panasonicといった、有名メーカー製のトイレ・ウォシュレット・水栓金具等の住宅設備機器を多数取り扱い中。 製品特長をはじめ、機能性・省エネ性・価格帯といったさまざまな視点から製品のご紹介や比較を行い、お客様のニーズや現場に合った機器をお選びいただけるようサイト運営しております。 他にも新製品情報の発信や旧品番から新品番が検索できるページ等をご用意し、販売に限らずお役ち情報も提供いたしております。

関連カテゴリ

ADRシリーズ シロッコファン(レンジフード) , ASRシリーズ シロッコファン(レンジフード) , BFRFシリーズ ターボファン(レンジフード) , BFRSシリーズ シロッコファン(レンジフード) , CLSシリーズ シロッコファン(レンジフード) , CSVシリーズ プロペラファン(レンジフード) (取替用キッチン パッとりくん) , FEDシリーズ シロッコファン(レンジフード) , GSRシリーズ シロッコファン(レンジフード) , HVRシリーズ シロッコファン(レンジフード) , LIXIL レンジフード , LIXIL レンジフード用部材 , NBHシリーズ シロッコファン(レンジフード) , NBHシリーズ プロペラファン(レンジフード) , NBHシリーズ 換気扇用フード(レンジフード) , SERシリーズ シロッコファン(レンジフード) , SKRシリーズ シロッコファン(レンジフード) , エコナビ搭載フラット形レンジフード , キッチンフード , ステンレスデザインフード・デルタキャッチ・ファルコン型(パナソニック・クリナップ) , スマートスクエアフード(パナソニック・クリナップ) , センターフード/マントルフード , センターフード/マントルフード/サイドフード (三菱電機・ノーリツ・リンナイ) , パナソニック レンジフード , パナソニック レンジフード用部材 , フラットフード形レンジフードファン(三菱電機・ノーリツ・リンナイ) , フラット形レンジフードファン(三菱電機・パナソニック・ノーリツ・リンナイ・クリナップ) , ブース形レンジフードファン・ブース形レンジフードファン(三菱電機・リンナイ・ノーリツ) , レンジフード , レンジフードファン , レンジフード用幕板 , レンジフード用部材 (三菱電機・パナソニック・ノーリツ・リンナイ・クリナップ) , 公共住宅用・BL認定品レンジフード , 新スマートスクエアフード , 浅型レンジフード , 浅形レンジフードファン(三菱電機・パナソニック・ノーリツ)

ご利用ガイド

キャンセルについて

ご注文後のキャンセルは一切承りかねます。予めご了承ください。全てのご注文はメーカー【品番】にて手配いたしますので、ご注文の際は品番・色・数量をお間違い無いよう十分ご確認の上ご注文くださいませ。

送料について

合計30,000円未満のお買い上げで、
通常配送料全国一律870円!

※北海道、沖縄、離島へのお届けの場合、別途追加送料が発生いたします。
詳しくは配送についてをご確認ください。

お支払いについて

「代金引換」「銀行振込」「クレジットカード」がご利用頂けます。
詳しくはお支払方法についてをご確認ください。

クレジットカード
・JCB・VISA・MasterCard

JCB、VISA、MasterCard 3Dセキュア対応のクレジットカードのみご使用頂けます。

返品・交換について

発送には万全を期しておりますが、万が一、お送りした商品が御注文商品と異なる場合、商品到着後、7日以内にご連絡ください。確認の後、送料当社負担にて代替品と交換させていただきます。
部品の不足等の場合も、商品到着後、7日以内にご連絡下さい。送料当社負担にて代替品と交換させて頂きます。

以下の場合、返品・交換は一切お受け付けできません。
・お客様のご都合
・運送の過程にできる梱包の痛み・キズ等
・初期不良や商品ご使用後の不具合(直接お客様の方からメーカーへお問い合わせ頂いております。)

荷受け時の注意事項

・荷受け時にご注文いただいた品番(送り状記載の品番)とお届けされた商品が同じか必ずご確認ください。商品到着時に品番を確認せず、施工時または施工後にご注文商品とお送りした商品が違ったことに気付いた場合は返品・交換対応いたしかねます。
運送業者と商品のヒビ・割れなどがないかご確認ください。 後日、割れていることが確認された場合、商品を交換することができません。ご注意ください。

全商品メーカー保証あり

当店の取り扱い商品は、全てメーカー正規品の新品となっており、メーカー保証が適用されております。商品の品質や不具合に関しては、メーカーお問い合わせ窓口にてご確認ください。
メーカー問合せ窓口一覧はこちら

TOTO、LIXIL、ノーリツ、リンナイ、三菱、パナソニック

お届けについて

当店在庫商品の場合、AM10:00までのご注文(ご入金確認)にて当日発送。
※お取り寄せ対応メーカー在庫品の場合、手配後2~3営業日後発送が目安となります。
納期につきましては、ご注文商品手配完了後(お取り寄せ商品の場合メーカー回答確認後)ご案内させていただいております。商品の発送につきましては、原則ご注文商品が全て揃ってからの発送となります。

発送からお届けまでにかかる日数の目安

配送状況等により、お客様のご希望に沿えない場合もございますので、予めご了承下さい。
時間指定につきましては、【午前中】【12~14時】【14~16時】【16~18時】【18~20時】【18~21時】にて指定できます。
※上記日時指定につきましては、ご注文時に備考欄にてその旨ご指示願います。配送伝票にはご指定いただきました時間帯を記載させていただきますが、確約するものではございません。あらかじめご了承ください。

プライバシーについて

個人情報保護に関する基本方針
お客様からいただいた個人情報は商品の発送とご連絡以外には使用致しません。当社が責任をもって安全に蓄積・保管し、第三者に譲渡・提供することはございません。

SSLについて

RapidSSL

SSLサーバー証明書は、安全にインターネット上で情報をやり取りするために開発されたセキュリティ技術です。プロストア ダイレクトでは、安心してご利用していただける様RapidSSLを導入しております。

営業日・営業時間について

営業時間 平日10:00~18:00
土日祝日は休暇を頂いております。
休暇中の発送作業、ご質問へのご回答はしておりません。

copyright © 住宅設備機器のプロストア ダイレクト All rights reserved.