2019年12月03日更新
日常生活において、掃除は欠かせない家事の一つです。そして対象となる場所にはトイレも含まれますよね。ではトイレ掃除をするにあたってどこに重点をおいているでしょうか。何も考えずに掃除をしていると、綺麗に掃除をしたつもりでも臭いが残ってしまう、ということもあり得ます。ここでは、トイレの臭い対策にはどういった掃除の仕方が有効なのかを説明していきます。
トイレの臭いは、多くの場合尿が原因です。男性が便座を上げて用を足す際、気づかないうちに尿が跳ねて周囲に飛び散ってしまうのです。しかもその範囲は床や壁だけでなく、ときには天井やドアノブにまで及ぶと言われています。また女性の場合でも便器と便座の間からおしっこが床まで伝ってしまうこともあり得ます。このようにトイレ掃除は、ただ便器を掃除するだけでいいものではありません。便器以外の様々な場所に残っている臭いの元を取り除く必要があります。では具体的にどういった場所を掃除すればトイレの臭い対策として有効なのか、主な発生源別に効果的な掃除の方法を紹介していきます。
便器周辺の床や壁は特に汚れやすい場所です。そのため一見綺麗に見えても入念に掃除を行う必要があります。効果的に掃除を行うポイントは尿の性質を理解することです。尿はアルカリ性のため、酸性と混ざると互いを打ち消し合うので消臭効果も期待できます。そのため、酸性の性質を持つクエン酸を利用すれば効果的に掃除を行うことができるのです。具体的にはクエン酸とボトルスプレーを用意し、水に混ぜたクエン酸を吹きかけて拭き取るだけです。ただクエン酸は塩素系漂白剤と混ぜると有毒ガスが発生するので、使用する際にはくれぐれも注意しましょう。
便器本体は入念に掃除しているでしょうが、案外見落としがちなのがウォシュレット便座の裏面と接合部です。便座と便器の間には隙間があるので、そこに飛び散った尿が入り込みやすくなっています。掃除の方法は、まずコンセントから電源コードを抜き、便座を便器から外します。外し方はメーカーによって異なりますが、取扱説明書の手順に沿えば比較的簡単に取り外すことができます。そしてクエン酸を混ぜた水やトイレ用洗剤などを汚れに塗り付けるのですが、飛び散った尿が尿石となって固まっている場合は塗り付けてから少し時間を置くとより効果的です。あとは歯ブラシなどで擦ってから綺麗に拭き取ります。便座を戻すのは掃除した部分を乾燥させるため、少し時間を置いてからにしましょう。
便座裏も同様です。尿石が目立つようであればクエン酸やトイレ用洗剤などを塗り付け、時間を置いてから拭き取るようにしましょう。ただ効果的かつ効率的に掃除を行うのであれば、汚れが少ない場所から拭き掃除をしていきましょう。便器のフタ、便座の座面、便座裏、そして便座と触れる便器縁の上面といった具合です。そうすれば拭き取りに使用するトイレクリーナーなどを少なくすることができます。
また便器縁の裏側も気をつけなければなりません。縁の裏側は目が届きにくいので、気づかないうちに汚れが溜まっていることがあります。こちらも尿石となっている場合は、クエン酸やトイレ用洗剤を塗り付けてから時間を置き、浸透するのを待ちましょう。汚れが軽い場合は擦るまでもなく、拭き取るだけで綺麗になる場合もあります。
室内換気扇を掃除するのもトイレの臭い対策として効果的です。換気扇が直接臭いの発生源になっているケースはあまりありませんが、間接的な要因には十分なり得ます。放置しておけば溜まったほこりのせいで換気性能が悪くなり、臭いが室内に残り続けるからです。トイレの換気扇はカバーの外側にネジが見えない場合、引っ張ったりスライドさせることで簡単に取り外せるものがほとんどです。掃除の仕方としてはほこりを掃除機で吸い取り、こびりついた汚れは歯ブラシなどを使って掻き出します。あとはウェットティッシュなどで拭き取り、乾燥を待ってカバーを戻すだけなので簡単に行えます。
ただ、たとえトイレ掃除を丁寧に行ったとしても、汚れや臭いが完全に取れないことがあるかもしれません。どれだけ大切に使用しても経年劣化は避けられないからです。そういった場合は、便器の変更も視野に入れてみてはどうでしょう。最新の便器には消臭機能や除菌機能を搭載したものもあるので、トイレの臭い対策には効果的です。
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